中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

中国排斥のインドで、シャオミのスマートフォンが売れる理由

インドが国内産業保護のために、中国製品の排斥を始めている。アプリの使用禁止、関税の引き上げ、輸入基準の厳格化、海外からの投資の許可制などで、国内産業が成長する空間を確保しようとしている。しかし、その中でもシャオミのスマートフォンはインド市…

自動運転の大量投入が始まる。実戦投入される7つの領域

中国では、自動運転の実証実験、試験営業の段階が進み、大量投入の前夜になっていると言われる。7つの領域で、この1、2年で自動運転車の大量投入が始まり、5年ほどで普及をすることになると蓋世汽車が報じた。 自動運転の大量投入が始まる7つの領域 蓋世汽…

盛り上がるライブEC。しかし、高い返品率に大きな課題

網紅、商店主、農産物生産者などが直接商品を紹介するライブ放送を行い、その場で商品が購入できるライブECが新しい販売チャンネルとして注目されている。一方で、ライブECの返品率は50%以上になるとも言われ、大きな課題となっていると社交電商伝媒と報じ…

成長が続く東南アジアテック企業。投資家たちの視線が集まる

世界の投資家が東南アジアに熱い視線を送っている。報道されているだけで、2019年には309件の投資が行われ、投資金額は74.74億ドル(約7900億円)に達している。その中でも多いのがモビリティ関連、フィンテック関連だと浪在硅谷が報じた。 コロナ禍でもマイ…

コンテンツのプロはいらない。エンジニアと機械学習で成長したバイトダンス

中国のテックジャイアントBATの座を狙う新御三家としてTMDという言葉が使われるようになっている。バイトダンス、美団、滴滴の3社のことだ。最初に成功したニュースアプリでは、ニュースのプロは雇わなかった。エンジニアと機械学習で人とニュースをマッチン…

コロナ終息後、中国経済に起きている5つの変化

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 030が発行になります。 マッキンゼー&カンパニー中国が面白いレポートを公開しています。「快進中国:新型コロナはどのようにして5大経済趨…

同時に10人まで体温をリモート測定。新たな人工知能防犯カメラを開発した深蘭科技

新型コロナの感染拡大後、深蘭科技(シェンラン、ディープブルー)が開発した「猫頭鷹」(ふくろう)が全国に普及している。猫頭鷹は防犯カメラと体温測定を兼ねた機能を持っている。設置しておくだけで、一度に最高10人まで体温測定を行い、同時に顔認証な…

ロボタクシーに続いて、ロボバスを実戦投入する長沙市

湖南省長沙市が、自動運転の都市になろうとしている。4月19日、百度の自動運転ロボタクシー「dutaxi」が全面開放され、4月30日には315路線のバス路線に自動運転車が投入されたと智能相対論が報じた。 ロボタクシーが全面開放。誰でも利用できる 長沙市では、…

指を触れずに音声で行き先階を指定「完全無接触エレベーター」

北京市の海淀病院に音声で行き先を指定できる無接触エレベーターが導入された。既存のエレベーターに、後付けで設置ができるため、病院を始め、オフィスビル、学校、ショッピングモールなどに広まっていくと北京設計之都核心区が報じた。 北京海淀病院に無接…

店舗、ECに続く第3の販売チャンネル「ライブEC」

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 029が発行になります。 今回は、ライブECについてご紹介したいと思います。ライブECについては、このメルマガでも何回か取り上げています。た…

投資資金を焼きつくす「焼銭大戦」。10年で8つの大戦(下)

中国で新しいサービスが登場すると、必ずといっていいほど起こる「焼銭大戦」。各サービスが大量の投資資金を使って優待クーポンなどを大量配布する競争だ。資金を焼きつくして、1つか2つのサービスが生き残り、その他はすべて灰になる。この10年で、少な…

投資資金を焼きつくす「焼銭大戦」。10年で8つの大戦(上)

中国で新しいサービスが登場すると、必ずといっていいほど起こる「焼銭大戦」。各サービスが大量の投資資金を使って優待クーポンなどを大量配布する競争だ。資金を焼きつくして、1つか2つのサービスが生き残り、その他はすべて灰になる。この10年で、少な…

大手宅配便企業「順豊」が、今さらフードデリバリーに参入する理由

宅配企業大手の順豊(SF Express)が外売(フードデリバリー)に参入をした。企業向け外売に特化をし、事前に予約をもらって、順豊の配送網を活かして、定時に配送するというサービスだ。飲食市場の33%を占める「社食」をねらいにいっていると電商報が報じた…

中国イオンが新小売に対応。外資小売逆風の中での船出

中国イオンが新小売に対応した。店舗から6km圏内に宅配をする。中国に進出をした外資系小売が次々と撤退、経営難になる中で、イオンは3年連続赤字を記録しながらも店舗数を伸ばす積極経営を行なっている。新小売への対応も遅かったが、ようやく対応をし、競…

アプリ利用時間で強いテンセントとバイトダンス。弱いアリババと百度

中国の2020年第1四半期(1月から3月)までは、ちょうど新型コロナの感染拡大期にあたっている。調査会社AURORA極光の「2020年Q1モバイルネットユーザー業界データ研究報告」によると、利用時間が大幅に伸びていることがわかったと金融投資報が報じた。 コロ…

MaaSにいちばん近い企業。滴滴出行の現在

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。 明日、vol. 028が発行になります。 MaaS(マース、Mobility As A Service)という言葉が話題になっています。移動手段のサービス化という意味で、究極の…

前置倉型生鮮ECの強みと弱みはどこにあるか。拡大スピードの適切な調整が鍵

コロナ禍により、需要が急増した生鮮EC。終息とともに需要は落ち着きを見せている。この急需要のうちどのくらいを留存させられるかが、今後の成長の鍵になる。上海理工大学管理学院の研究者が、上海のディンドン買菜の事例に基づき、生鮮ECの強みと弱みを分…

コロナに負けない飲食店経営者たち。Tik Tok、外売、マスクの大量販売

コロナ禍により、飲食店は、2月、3月はほぼ休業、4月から再開をしても客足は戻らないという打撃を受けている。猟雲網は、北京市の2人の飲食店経営者、1人のコンビニ経営者に取材をして、実情を聞いた。 コロナ禍に苦しむ飲食店経営者 中国のコロナ禍は1月か…

個人情報は海外のSNSを使って売買。地下に潜り始めた犯罪集団

個人情報流出事件、売買事件は減少傾向にあると思われていた。SNSが人工知能を導入し、違法性のあるメッセージを監視するようになったからだ。しかし、犯罪者集団は海外のSNSを利用して、いまだに売買が行われていると財経雑誌が報じた。 謎の多いウェイボー…

コロナ終息後のキーワードは「宅消費」「周辺游」「忙復工」

新型コロナ終息後の中国では「宅消費」「周辺游」「忙復工」の3つがキーワードになっている。ECを使って自宅で消費をし、遊びに行くのは近所、休みよりも職場復帰に忙しいというものだ。 アリババが、各サービスから得られた5月の連休中のデータを公開した…

フォクスコンだけではない、アップル製品を製造するEMS8社。そのうちの6社が台湾企業

アップルが自社工場を持たず、EMS(Electronics Manufacturing Service)を利用して、製品を製造していることはよく知られている。また、アップルが利用しているEMSとしてフォクスコンの名前もよく知られている。しかし、アップルが利用しているEMSはフォク…

中国に残された個人消費フロンティア「下沈市場」とは何か?

「まぐまぐ!」でメルマガ「知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード」を発行しています。明日、vol. 027が発行になります。 中国のマーケティング業界で、ここ数年重要なキーワードになっているのが「下沈市場」です。下沈市場とは、地方都市と…

お手軽起業として人気が高まっている「越境テンバイヤー」

地方の若者の間で、越境ECビジネスで起業する人が増えている。盧阿哥視頻は、その越境ビジネスのやり方を指南する動画チャンネルだが、その内容は、決して違法性はないものの、良心的とはとても言えない。中国国内で8元で仕入れたものが、米国では100元と10…

福建省と福州市が生鮮ECの購入比較テストを実施。配送の温度管理に課題

コロナ禍により、大幅に需要が増えた新小売スーパー、生鮮EC。福州市の消費者員会は、6つの業者に対して、購入テストを実施した。過去、メディアなどが購入テストを行っているが、公的機関が行うことのは初めて。その結果、配送の温度管理に課題があること…

賃金が低下傾向でも外売騎手急増の背後に、ものづくり中国の危機

コロナ禍により、外売騎手が60万人も増えるという急増ぶりを見せている。しかし、需要と供給の関係で決まる騎手の賃金は低下傾向にある。賃金が下がっているのに増え続ける理由は、スキルを必要としない気楽な仕事だからだ。若者が製造業のような修練、習熟…