中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

2019-01-01から1年間の記事一覧

一人で食事をする孤食地域。上位にきたのはIT企業が集中する地域

外売企業「ウーラマ」が、上海で一人分の食事の注文率が高い「孤食地域」のデータを公開した。孤食地域の多くが、IT企業が多く集まる地域と重なっている。同じIT企業拠点でも、それぞれに特色があるとPython愛好者社区王大偉が報じた。 上海で孤食が多いのは…

リアルな行列はなくなっても、クラウド行列に悩まされる中国市民

タクシー、飲食店、チケット、病院予約はクラウド化され、スマホから簡単に購入、予約できるようになり、街中での長い行列というのは少なくなっている。しかし、その一方で、クラウド内での「行列」に悩まされるようになっていると半月談が報じた。 行列はな…

アリババ独身の日セール「2684億元」は捏造数字か。ネットで騒ぎに

今年で11年目となるアリババの11月11日の独身の日セールは、1日での売上が2684億元(約4.17兆円)という驚異的な成績をあげた。しかし、ネットでこの数字が捏造ではないかという疑いが起きている。なぜなら、4月の段階で、2689億元という予測を出し、ほぼ的…

監視カメラ都市ランキング。予想通りに中国の都市が上位に。第1位は重慶市

英国のテックメディアCompariTechは、世界120都市の監視カメラの設置状況を調査し、人口と比較、千人あたりの監視カメラ台数のランキングを作成し、公表した。 これによると、上位10都市のうち、8都市を中国が占め、第1位は重慶だった。中国以外で10位以内…

インドでユーチューバーが急増。トップクラスの収入は平均の30倍

インドでショートムービー「Vmate」の発信者が急増している。Vmateの開発元である中国UCWEBが養成担当の女性を派遣し、インド各地でセミナーを開催しているからだ。収入面だけでなく、地位の低かった女性を中心にインド社会をも変えつつあると橋報網が報じた…

郵便配達は無人カートで。仙桃市で、郵便配達の営業運用が始まる

中国郵政が、湖北省仙桃市で郵便の配達を無人カートで行っている。現在は、官公庁など、郵便量の多い配達先を巡回する固定路線を走っているが、その間は公道を走行する。問題点を洗い出し、次第に他の配送先、他都市に展開していく予定だと人民網湖北が報じ…

メディアでは報道されなかったファーウェイ創業者、任正非のエピソード

ファーウェイの創業者、任正非は異色の経営者だ。貴州省の貧困の村に生まれ、文化大革命に人生を翻弄され、44歳という年齢でファーウェイを起業した理由は「食うため」だった。朱邦凌はメディアにでは報道されていない任正非の人柄がわかるエピソードを紹介…

スタートアップでも大ヒットを生むことができる網紅食品の世界

女性3人が開発したオートミール食品「王飽飽」が大ヒット食品になっている。女性にターゲットを定め、「美味しいけど太らない」食品を開発し、SNSでのプロモーションを行った結果だと陳歓的新小売進化論が報じた。 スタートアップが発売した食品が大ヒット …

上海臨港地区に誕生した自動運転の聖地「Future LAIV」

人工知能産業の推進を力を入れている上海市は、臨港地区に2.3兆円をかけて、人工知能パークの整備を進めている。そこに、L4自動運転+5G通信=無人運転を意識した自動運転車の総合試験場「Future LAIV」がオープンしたと上海汽車報が報じた。 人工知能で巻き…

1/3の都市で起きている「縮小都市現象」。都市の再編が始まっている

都市でも一定基準以上の人口密度、経済活動がある地域を実体都市として研究をすると、1/3の都市で人口が減少していることがわかった。大都市は周辺に拡大をするドーナツ現象が起き、地方都市は中核都市に集約される都市の再編が始まっていると中国城市中心が…

文字を脳から直接入力する脳波タイピング。1文字あたり0.413秒の世界新記録

北京で開催された世界ロボット大会で、脳波を使って文字を入力する速さを競うコンテンストが開催された。優勝したのは、天津大学の大学院生で、1文字あたりの入力に0.413秒しかかからないという世界新記録を樹立したと新京報が報じた。 脳波入力のコンテスト…

自分の本名が商標権侵害に。商標ビジネスに狙われるインフルエンサーの名前

中国で人気の網紅「敬漢卿」の名前が、商標権侵害で警告を受けた。しかし、敬漢卿は彼の本名。いわゆるグレーな商標ビジネスが網紅の名前を狙い撃ちにしているとAaahaoが報じた。 整備されてきた中国の知的財産権の扱い 知的財産権侵害の問題では、つい最近…

iPhoneの顔認証を頭部モデルで突破。アリペイでの決済に成功したという動画が話題に

南斗星仿真ロボットの王峻CEOが、iPhoneの顔認証を、3Dプリンターで作成した自分の頭部モデルを使って突破し、実際にアリペイを使って列車のチケットを購入する動画を公開した。ネットでは顔認証の安全性を不安視する声が広がり、アリペイ運営が公式にコメン…

郵便番号の廃止も検討。住所ではなく個人を示す番号体系に

中国でも、日本と同じような考え方の郵便番号が使われている。しかし、郵便番号は郵便局のIDであり、宅配時代にそぐわなくなってきている。そのため、個人をベースとする新しいIDの研究が始まっていると江干発布が報じた。 時代にそぐわなくなってきた郵便番…

ペット飲料の蓋の裏には当たりがある。企業と羊毛党の戦い

数年前まで、ペット飲料の蓋の裏には「当たり」の文字があることがあった。もう1本もらえるというものだ。しかし、最近、その当たりキャンペーンが行われなくなっている。羊毛党対策をしたためだとチタン媒体が報じた。 ペットボトルの蓋の裏には「当たり」…

テック×スポーツ。杭州市にアリババのテックスポーツセンターが開館

浙江省杭州市江干区にアリババスポーツセンターが開館した。ただの体育館ではなく、テクノロジーとスポーツが融合したスポーツセンターだと話題になっていると江干発布が報じた。 8階建てのアリババスポーツセンターが開館 アリババスポーツセンターが開館し…

高級人材に起こり始めているUターン、Jターン現象。人材は新一級都市へ

中国の大学生は、誰もが北京、上海、深圳、広州などの一級都市での就職を希望する。しかし、一級都市の人材が供給過多になり、新一級都市との給与格差も縮まってきたことから、大都市の大学卒業者が地方の新一級都市に職を求める現象が起こり始めていると趣…

荷物タグを電子化。カウンター手続き不要、チケットレスで搭乗可能に

中国東方航空は、上海・北京路線で、預け入れ荷物の電子タグの運用を始めた。チケットも電子チケットとなり、カウンターでの手続きは不要となり、チェックイン、荷物の預け入れ手続きがスマートフォンから行えるようになると中国民航報が報じた。 預け入れ荷…

ホテルの客室が狙われる。巧妙になる4K盗撮カメラ

中国の各地で、ホテルの客室での盗撮事件が起きている。中央電視台財経チャンネルの番組「経済半小時間」が、この問題を取材したところ、想像以上に蔓延していることが大きな話題になっている。 ユニクロの試着室に盗撮カメラ事件 中国で盗撮事件が続いてい…

中国のIT革命の起点となったタオバオ。初めての出品は2台の日本製カメラ

中国のIT革命は、2003年に開設されたアリババのEC「タオバオ」から始まる。ここからスマートフォン決済「アリペイ」が生まれ、中国人の生活は様変わりをした。そのタオバオで最初に売れたのは2台の日本製カメラだったと九零的新媒が報じた。 宝探し感覚で楽…

タクシーのEVシフト。課題の多い深圳方式。順調な杭州方式

公共交通、タクシーなどのEVシフトが進んでいる。急速充電をする深圳方式とバッテリー交換をする杭州方式の2種類があるが、深圳方式は課題が多く、杭州方式は今のところうまくいっている。EVシフトを進めるには充電ステーションなどのビジネスが成り立つエ…

5000を超える公的機関のTik Tokアカウント。人気は警察と軍関係

Tik Tokの本家「抖音」の公的機関の公式アカウントが5000件を超えている。広報ビデオよりも短く、親しみがあるため、多くの人が閲覧をし、広報の目的を効果的に達成できるからだ。その中でも人気なのは、警察と軍関係の公式アカウントだと娯楽資本論が報じた…

急速に増える「プライベート映画館」。なぜか大学の近くに集中する理由

中国の各都市で、プライベート映画館が急増している。個室で映画を見られるというもので、カップルやグループでの利用を見込んでいる。しかし、なぜか大学のそばに集中することが多く、個室の中で何が行われているかわからず、社会問題化しようとしていると…

SNS導入で売り上げを10倍にしたくだもの屋。規模が小さいほどテック導入の効果は大きい

町のくだもの屋がSNSとそれに連動する会員管理システムを導入して、売り上げを10倍に増やすことに成功した。妻と二人で運営する小さな商店では、テック導入のコストは安く、効果は大きいと済南同創教育諮詢が報じた。 流行するスタートアップ「くだもの屋」 …

2018年から急激に増加した自動運転地下鉄。アジア地域が世界をリード

国際公共交通連合(UITP)は、世界の無人運転地下鉄の状況をまとめた「World Report on Metro Automation 2018」(世界地下鉄自動化報告)を公表した。2018年から自動運転地下鉄路線は急激に増加し、自動運転時代がやってくる。 世界の無人運転地下鉄の半分…

あまりにも売れなさすぎる!サムスンの中国市場撤退の日も近い

中国でサムスンのスマートフォンが売れない。売れていないどころか、あまりの売れていないっぷりがネットでの話題になるほどだ。サムスンは、中国市場での販売方法やプロモーションなどを積極的に改善せず、すでに中国市場を放棄しているのではないかと老徐…

太陽エネルギーで自力飛行する「空中WiFi基地局」。大規模災害時にネット回線を提供

陝西省西北工業大学は、ソーラーバッテリー駆動の無人飛行機を開発した。この無人飛行機「魅影」は、WiFiルーターとして機能し、災害時の通信確保、屋外での学習活動などへの活用が考えられていると西安新聞網が報じた。 太陽光で無限に飛行ができる「空飛ぶ…

台湾のスマホ決済が大幅に進展。30歳前後の年齢階級では75.5%が利用経験あり

台湾の資策会産業情報研究所(MIC)は、台湾のスマホ決済に関する調査結果を、自社のMICフォーラムで公表した。これによると、2019年上半期のスマホ決済利用者は、26歳から35歳で75.5%にのぼることが明らかになった。 若い世代では75.5%がスマホ決済利用経験…

夏のドーハをスマートレールが走る。大規模イベントで負の遺産を作らない交通整備

湖南省株洲市ですでに営業運転を始めている「レールのない路面電車」スマートレール。現在、ドーハでの試験走行が始まっている。ドーハでは2022年にW杯の開催を予定していて、W杯終了後に負の遺産にならない公共交通として検討がされていると中国新聞網が報…

ゲームで集めた万里の長城修復費用。集まった金額は2500万円

中国で最も有名な観光資源「万里の長城」。1万4000kmに渡る長城の多くは失われていて、現在も修復、復元作業が続いている。その費用を捻出するのに、ゲームが利用された。万里の長城について知ってもらい、寄付をしてもらうことで、順調に資金が集まっている…