中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

コロナ禍々で、アウトドアに商機?デカトロンが新小売に対応

コロナ禍により、レジャーの過ごし方が変わるかもしれない。人が密集する観光地を避け、キャンプや登山などのアウトドアに注目が集まっている。この商機を逃さないために、北京のデカトロンは、ウーラマの外売に対応したと戎馬財経科技が報じた。

 

アウトドア用品を30分で配達

北京市のデカトロンが、ウーラマの外売りに対応をした。約200種類の商品を、ウーラマアプリ内のデカトロンページから購入することができ、配送範囲内(約5km圏内)であれば店舗から30分以内に配達してくれる。

コロナ禍により、密集する観光地を避け、キャンプや登山などに注目が集まっているからだ。出かけよと思った前日、あるいはその当日の朝にも、30分でアウトドア用品を自宅に配達してくれる。

f:id:tamakino:20200623095757j:plain

▲ウーラマの騎手が、注文した商品をデカトロン店舗で受け取って、30分以内に配達してくれる。出かける前に注文しても間に合う配達時間だ。

 

f:id:tamakino:20200623095609j:plain

▲北京のデカトロンが、ウーラマと契約して、新小売化をした。店舗と店舗ECの2つのチャンネルで、業績回復をねらっている。

 

新小売化を進める外売企業

美団、ウーラマの二大外売企業は、小売店への対応を急いでいる。外売企業は、ウーバーイーツや出前館と同じように出前代行をしてくれるサービス。しかし、2017年頃から、一般小売店への対応を伸ばし、2019年には飲食品の配達は70%となり、30%は生鮮食料品や一般商品の配達をしている。

ウーラマでは、晨光文具、良品舗子などと契約している他、上海のショッピングモール「大悦城」、中国石油が経営するコンビニ「昆侖好客」などの商品を配達する。

f:id:tamakino:20200623095603p:plain

▲美団外売が即時配送している商品の変化。わずか1年で、飲食品以外の商品が増えている。

 

注目されるアウトドア、自宅でできるインドアアクティビティ

2020年春から、デカトロンが加わった。デカトロンでは軽量アレイ(水を入れるアレイ)、バドミントン用具、ヨガ用具、タコ糸、フリスビーなどが宅配してもらえる。

売店側では、店舗での販売と短時間配送が可能な店舗ECの2つの販売チャンネルを持つ新小売化が可能で、コロナ禍により、アウトドアレジャーや自宅でできるインドアアクティビティに注目が集まっていることから、ウーラマと契約をしたのだと思われる。

中国の小売店は、2002年から2003年にかけて起きたSARSアウトブレイクにより、大きな痛手を受けた。現在と同じように、多くの人が外出と移動を避けるようになったからだ。この時に、ECに対応した店舗としなかった店舗で明暗が分かれた。アリババの「淘宝」(タオバオ)は、この波に乗って成長したECだ。

今回の新型コロナでも、新小売に対応する店舗としない店舗で明暗が分かれることになるかもしれない。

f:id:tamakino:20200623095753p:plain

▲デカトロン店内。中国でも密集を避けることができるキャンプに注目が集まっている。

 

新小売化で業績回復を目指すデカトロン

デカトロンでは、テントなどのアウトドア用品も販売している。コロナ禍により、多くの人が密集をする観光地を避け、車で行けて、他の人と接触する機会の少ないキャンプに関心が集まっている。また、室内で手軽に体を動かすことができるヨガもブームの兆しがある。

このような追い風を受けて、新小売化をすることで、コロナ禍による売上減を回復させようとしている。