中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

アリババとテンセント。ECビジネスをめぐる衝突

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明日、vol. 017が発行になります。

 

IT革命と呼ばれるものの原点はECです。インターネットが利用できるようになり、ウェブが使えるようになると、誰もが考えるのが、販売カタログを掲載して、ネット通販を始めようということです。今、私たちが使っているSafariやEdgeといったウェブブラウザーも、そもそもはウェブ商品カタログを閲覧して、ネット通販をすることを想定したソフトウェアとして誕生しました。SSL暗号化技術も、そもそもはクレジットカード情報や個人情報をやり取りすることを想定したものです。


米国ではオンライン書店から始まったアマゾンの出現で、小売業が大きく変わっていきました。中国も事情は同じです。さまざまなECが登場をし、激しい競争でしのぎを削り始めます。この競争により、テクノロジーの進化スピードがあがり、ECからスマホ決済が生まれ、スマートフォンが登場すると、オンラインとオフラインの区別がなくなる新小売が登場してきています。


そして、2016年にアリババの創業者ジャック・マーの予言「ECの時代は終わり、すべての小売業は新小売になっていく」通り、既存小売店が宅配ECに対応し、新小売化が始まっています。
このような小売業の大きな変革の起点にあったのがECです。

 

中国のEC業に複数のプレイヤーが参入して、激しい競争をする理由は、市場が巨大だからです。
2019年のアリババ(タオバオ+Tmall)の流通総額(GMV)は87.4兆円でした。これはアマゾンのグローバルGMV36.1兆円の2倍以上です。巨大なのはアリババ だけではありません。第2位の京東(ジンドン)は約26兆円、第3位のピンドードーは約13兆円です。もちろん、売上のほとんどは中国国内のものです。日本のアマゾンのGMVが1.5兆円程度であることを考えると、中国のECの巨大さが実感できるかと思います。
このような巨大ECが常に競争をしている。さまざまな小売テクノロジーが猛スピードで進化をしていくのも当然といえば当然です。


今回は、ECの歴史を振り返りながら、その中でどのようなテクノロジーが登場してきたか、そして中国のテック企業2強と呼ばれるアリババとテンセントが、このEC領域でどのような競争をしているのかをご紹介します。


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