中華IT最新事情

中国を中心にしたアジアのテック最新事情

敗走するアマゾン、カルフール。理由はグローバルとローカルの衝突

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明日、vol. 016が発行になります。

 

2019年、中国の小売業界で目立ったのが、外資系小売の敗走です。ファストファッションのForever 21、ECのアマゾン、スマートフォンサムスン、スーパーのカルフール。それ以前にも、英国の百貨店マークス&スペンサー、韓国のスーパー「イーマート」、日本のアパレル「イトキン」、米国のeBay、ウーバーなどが撤退しています。
現在、生き残っている外資系の中で、中国人の間で存在感を保っているのは、日本のユニクロぐらいになりました。
ケンタッキー、スターバックス無印良品なども苦しみつつ、なんとか地位を確保している状態です。

 

なぜ、外資系小売の中国からの敗走が続くのでしょうか。答えを先に言ってしまうと、中国の速い進化スピードについていけないのです。
この20年で、中国は別の国になりました。
1)経済発展:経済的に豊かになり、中国人の暮らしぶりも様変わりしました。
2)消費者の意識の変化:2000年代は「消費=幸福」でしたが、2010年代以降はより精神的な幸福を求めるようになっています。
3)ECの台頭:2010年以降は、ECで消費をすることが定着をし、店舗からECへの流れが起きています。
4)新小売:2010年代半ばからは、スマホ決済が普及し、それに伴ってモバイルオーダーや新小売など消費チャンネルが劇的に変化をしています。


わずか20年で、経済、消費者の意識、小売系のテクノロジーが大きく変わったのです。こんな短期間に状況が大きく変わるという事態は、人類史上を見てもなかったかもしれません。産業革命ですら18世紀後半の50年をかけてゆっくりと変わっていったのです。
このような急激で大きな変化は、グローバルで展開する外資系小売にとっても初めての経験だったかもしれません。そのことに気が付かず、成功体験であるグローバル方式をそのまま中国市場でも適用しようとしたことが敗走の最大の原因です。


今回は、敗走をすることになったForever 21、アマゾン、カルフールの事例をご紹介します。そして、最後に危機を乗り越え、次の成長機会を捉えようとしているスターバックスの成功例をご紹介します。
失敗例と成功例を並べてみることで、何かしらのヒントがつかめるのではないかと思います。


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