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1日で4.1兆円売り上げる「独身の日」は、どのように生まれたのか?

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毎年11月11日に、アリババが「淘宝」(タオバオ)、「天猫」(Tmall)で大規模なセールを行うことはよく知られています。いわゆる「独身の日」セールです。
その規模は、年々拡大をし、ちょっと想像がつかない規模になっています。


2019年11月11日の独身の日セールでは、アリババだけで2648億元(約4.1兆円)を売り上げました。宅配便の発送個数は12.92億個になりました。
この規模はなかなか実感できません。日本のアマゾンの年間売上が約1.5兆円です。日本の1年での宅配便発送個数が約43億個です。アリババは、わずか1日で、日本のアマゾンの2.5年分の売上を上げ、日本の3.5カ月分の宅配便を発送するのです。

 

タオバオ、Tmallの各店舗は大量の優待クーポンを配布し、大幅な割引をします。それだけではありません。網紅(ワンホン)と呼ばれるインフルエンサーがライブ放送を行い、商品の販売を行います。ちょうど日本のテレビショッピングのような感じですが、こちらもその規模が桁外れです。
最も人気のあるトップ網紅であるウェイヤーは、わずか1日で27億元(約420億円)の商品を売りました。網紅の販売手数料は、商品価格の20%が相場になっているので、ウェイヤーは1日で約60億円の収入を得たことになります。


中国人で、この独身の日セールに参加をしないという人はほとんどいません。日本にも中国人が住んで、中華料理屋を開店していたり、企業に勤めている人が増えています。しかし、11月11日は中華料理屋は臨時休業、企業では有給休暇を取るという人がたくさんいます。
まさに、世界中の中国人が熱狂をする1日で、「独身の日」という言葉はもはや消えて、アリババでは「購物狂歓節」=買い物に狂い歓ぶ祭と呼んでいるほどです。狂うという言葉はやや強めですが、中国では「夢中になる」程度の意味でネガティブなニュアンスはありません。
また、アリババ以外のECもこの日のセールに便乗をするようになり、「双11」(ダブル11)と呼ばれることも増えてきました。

 

それにしても、なぜ中国人はこの日に大量の買い物をするのでしょうか。アリババはどうやって、このかつてない規模のセールを育ててきたのでしょうか。今回は、独身の日セールの歴史をたどってみます。


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