中国貴陽市で建設が進められていたVRテーマパーク「東方科幻谷」の第1期工事が完了し、正式開業したと界面が伝えた。
開発区の中心となるVRテーマパーク
東方科幻谷は、貴州貴陽市の双龍航空港経済区の敷地3000ムー(約200ヘクタール、東京ドーム48個分)に、50億元(約840億円)の資金をかけて建設されたもの。この地域は、双龍未来城として開発されている地域で、この東方科幻谷を中心に、学校、オフィス、住宅、ショッピングモールなどが建設され、飛行場、新幹線、鉄道なども整備される予定だ。
▲東方科幻谷の全景。超合金ロボットと熱帯植物のような異様なパビリオンが目を引く。最終的には東京ドーム48個分に拡張される。
世界一大きな変形超合金ロボットがシンボル
東方科幻谷では、15のライドがオープンした。いずれもVR、AR、MRなどを駆使したもので、ジェットコースターもVR、MRを駆使したもの。ゴーグルをかけ、コースター席に座ると、コースター席が映像に合わせて傾く。このほか、VR映画館なども用意されている。
テーマパークの中央には、高さ53mの超合金ロボットが立ち、このテーマパークのシンボルとなっている。750トンの鋼材が使われ、1億元(約16億円)以上の工費をかけ、世界一大きな変形する超合金ロボットとして、ギネスブックにも申請中だ。
▲テーマパークのシンボルである超合金ロボット。可動式になっていて、ポーズは時々変えられる。
観光拠点と研究拠点の中心地に
第2期工事は、これから着工することになるが、エンターテイメント施設とともに、VR技術を研究する研究所なども建設される。
貴州は、風光明媚な地域として観光資源が豊富だが、この東方科幻谷によって、家族連れ、学生の研修旅行など、新たな層の観光客を呼び込みたいと、地元は期待をしている。
▲プレス向けに公開されたライドやパビリオン。ほとんどのライドが、ゴーグルをつけて楽しむというもの。
▲東方科幻谷の公式サイト。現在まだ試験公開中として、チケットなどはネット経由で買えない状況になっている。工事中のページが多い。
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